新社会人こそ知っておきたい「貯蓄格差」を生む一番の原因は?
新社会人こそ知っておきたい「貯蓄格差」を生む一番の原因は?
2017年6月に楽天市場が、配偶者と同居している30,40代既婚男女400人に聞いた「夫婦のお財布調査」では、4人に1人は1000万円以上の貯蓄を持つ一方、4人に1人は100万円未満の貯蓄と回答し、貯蓄格差が広がっていることが窺える。
この「貯蓄格差」を生む一番の原因はなんだろうか。これから働き始める新社会人こそ、その原因を知って、貯蓄勝ち組の仲間入りをしたいところだ。
1/4は1000万円以上も1/4は100万円未満という貯蓄格差
楽天株式会社は3月20日(火)渋谷にて「新社会人 マネーのいろは」を開催した。聴講者は現役大学生、講師には著名ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢(ふろうち・あや)氏が招かれた。
風呂内氏は、1級ファイナンシャル・プランニング技能士と宅地建物取引士の資格を有し、NHKや日本テレビなどにも出演、著書に『その節約はキケンです』『デキる女は「抜け目」ない』などがある。
貯蓄格差の一番の要因は「マネールールの有無」
風呂内氏によると、貯蓄格差を生む一番の要因は「家庭にあったマネールールの有無」にあるという。マネールールというと難しそうに聞こえてしまうかもしれない。しかし、決して難しい話ではなく、家庭の消費パターンや現時点の貯蓄状況を把握することが重要だという。
マネールールの注意点として、風呂内氏は「頑張って我慢する」類の節約はあまり長続きしないことを挙げている。自分を律して消費を抑える方法は心理的なコストがかかり、どこかの拍子でそれが決壊し、大きな散財につながってしまう可能性もある。あくまでも、精神的な負担をかけずに、「いつの間にか貯まっていた」くらいが理想だ。
新社会人 マネーのいろは
以上を踏まえて、風呂内氏は、現役大学生たちにどのようなことを伝えていたのだろうか。その一部を列挙してみる。
- お給料の額はあくまで額面であり、税金や社会保険料を支払った後の「手取り」ベースで考えることが重要
- お給料の上がり幅によっては1年目よりも2年目のほうが手取りが減るケースもあるので注意
- お金のやりくりは「使う」「守る」「増やす」の3つで考えよう
- 「お給料の残りを貯金しよう」では貯まらないので、天引きで強制的に積み立てをしよう
- 社会人はライフステージが刻々と変化するので、生活サイクルが変わったらマネールールを見直そう
- 60歳で定年すると、お金を稼げるのは38年。リタイア期間は30〜40年。稼ぐ期間と取り崩す期間は意外と同じくらいなので、今あるお金を全て使って良いわけではない
- 手軽なことから始める。例えば色々な消費をひとつのポイントカードに集約して、お得に賢くポイントをゲットする
ポイントは意識するだけで年間数万円が変わってくる
分かりやすいポイントの例としては「楽天スーパーポイント」が挙げられる。すでに利用している人も多いだろう。楽天カードはどこで使っても1%ポイントが還元され、楽天市場で購入すると更にポイントが貯まる仕組みになっている。またポイントを使う場合も「楽天スーパーポイント」の加盟サービスであれば、どこでも1ポイント=1円として使うことができる。
また、楽天証券では2017年8月より「楽天スーパーポイント」を投資信託の購入に充当できるようになった。楽天証券では100円から投資信託を購入できるので、100ポイント以上あれば、ポイントで資産運用ができるわけだ。
その他にも楽天は、楽天イーグルス、ヴィッセル神戸、FCバルセロナが勝利した翌日はポイントの還元率を引き上げるなどユニークな施策を行っている。楽天EC広報課の五十嵐氏によると「楽天は複数のサービスをご利用頂いているお客様ほどポイントを還元する方針を採っているので、あらゆる支払いを楽天経由にして頂くと、新社会人でも年間数万円のポイントがもらえます」という。新社会人でなくとも、上手に利用していきたいところだ。(ZUU online 編集部)
Source: 株式投資