【羊飼いのFX突撃取材】ここからもう一段の下げがあるのではないか
【羊飼いのFX突撃取材】ここからもう一段の下げがあるのではないか
2018年3月27日11時過ぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円は先週23日(金)に105円を割り込み、昨日26日(月)に104.58円付近の安値をつけた以降、反発上昇している。
森友問題は収束したものの、米中貿易戦争の激化や、北朝鮮の地政学的リスクなどから、昨日26日(月)までは、目一杯、リスクオフ相場だった。しかし本日27日(火)になって、米中の貿易戦争が、実は裏でお互い了承済みだという疑惑や、中国が米中貿易摩擦を回避するため米半導体購入を拡大するといった報道を受けて状況が一変した。
ただ、IMMが未だ円売りポジションを抱えていることからも、反発は限定的で、ここからもう一段の下げがあるのではないかとみている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは、下は104.30円から上は105.85円付近。ただし、下を割った場合には103円まで、上を抜けた場合は106.50円までを想定。106.50円付近は相当強いレジスタンスとなるため、106円台は売っていいレベルだろう。ただ、そこに行く前に予想上値である105.85付近も上値が重くなりそうなレベルだ。
戦略としては基本、戻り売りで臨みたい。しかし、本日27日(火)に限っていえば、105.30円付近で買って、後半で利食うのも良さそうだ。
小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。
Source: 株式投資