資産運用って実は簡単!?リスクとリターンで考える初心者におすすめの投資とは
資産運用って実は簡単!?リスクとリターンで考える初心者におすすめの投資とは
貯蓄から投資へ……政府主導でこのようなスローガンが掲げられてから久しい年月が経っています。しかし現状においては、日本全体としてまだそれほど投資熱が高まっているとは言えません。日本銀行が2017年に発表した資料「資金循環の日米欧比較」によると、日本の家計の金融資産構成は圧倒的に現金・預金が占めており、欧米と比較すると投資資産を保有している比率は非常に低くなっています。
投信資産の残高や投信会社の数で比較してみても、アメリカに大きく水をあけられているのが実情です。
その反面、いわゆる「ブロックチェーン」などの技術が誕生し、日本においてもビットコインをはじめとする仮想通貨(暗号通貨)への「投機(短期的な価格差から利益を得ること)」に注目が集まっている向きもあります。注意したいのは、投資家保護などの観点からまだ未整備の投資先という点です。
2018年1月には、日本の仮想通貨取引所コインチェックが約580億円分の仮想通貨「NEM」を不正アクセスにより流出させ、連日報道されています。さらに2018年2月には、イタリアの仮想通貨取引所BitGrailから約210億円分の仮想通貨「Nano」が盗まれた被害が報じられるなど、投資家の不安は募るばかりです。仮想通貨に関しては状況を注視すべきですが、これから先、より投資に対する意欲が高まっていく可能性を考えれば、投資のあり方もまた変わっていくかもしれません。
ちなみに、ビットコインを初期の段階から保有していた場合、2017年末時点では、数百倍にまで元手が大きくなった計算となります。2018年に入ると最高値の3分の1以下にまで値下がりするなど値動きが激しく、あまりにハイリスクなため投機の対象でしかないのが現状ですが、投資を考えるきっかけにはなるかもしれません。ここであらためて、リスクとリターンという観点から、投資とは何かについて見ていきましょう。
投資は「リスク」と「リターン」が9割
投資を理解するうえで欠かせないのが、「リスク」と「リターン」についての理解です。いずれも日常的に使われている言葉ではありますが、こと投資の現場で言われるリスクおよびリターンという言葉は、必ずしも一般的な理解と同じではありません。では、具体的に、投資においてはどのような意味で使われているのでしょうか。
まず、投資におけるリスクとは「結果に対する不確実性」を意味します。一般的な意味で使われている「危険」や「危険性」とは異なり、プラスの方向でもマイナスの方向でも、不確実性があることをリスクがあると表現するのです。その背景には、将来が見通せる安定的な投資こそ望ましいという発想があると考えられます。
一方、リターンについては、投資をしたことによって得られる収益のことを意味しています。その点においては一般的な理解と変わりませんが、あくまでも投資ではリスクとリターンが表裏一体とされています。そのため、より正確に表現すると、「不確実性のあるものへ投資することにより、リスクに比例して得られる収益」となります。
投資初心者が覚えておくべき3つのポイント
投資においては、このリスクとリターンへの理解がもっとも重要です。この両者の関係性を把握していれば、何にどのくらい投資すればいいのかが明らかになるのです。端的に言えば、大きな不確実性を許容できるのであれば、それだけ大きなリターンを得られる可能性があり、不確実性を小さくしたいのであれば、リターンも小さくなるということです。
その基本原則をふまえたうえで、投資初心者が理解しておくべき3つのポイントを確認していきましょう。
1. 資産運用はリスクとリターンのバランスが大事
リスクをとらなければリターンが得られないとしても、投資しした資金がゼロになってしまうようなものは避けるべきです。それではギャンブルと一緒です。許容できるリスク量を見極め、得られるリターンの相場を知ることが大切です。
2. 投資における元本のとらえ方
投資における元本とは、投資に利用できる資金のことです。基本的に、投資は余裕のある資金で行うものです。ただし、不動産投資のように金融機関からの融資を活用できるものであれば、自己資金に関わらず大きな投資ができる場合もあります。
3. レバレッジを効かせて大きな投資を
自分が捻出できる資金が少額の場合、得られるリターンも少なくなってしまいます。それでは投資の旨味がありません。そのような場合、借入れによって資金を調達する方法があります。借入れによって投資額を増やすことを、「レバレッジ(てこ)を効かせる」と言います。
初心者におすすめの投資法
レバレッジを効かせられる投資としては、代表的なものは不動産投資です。不動産投資は実物を取り扱う投資なので、不動産を担保にすれば、さらなる融資を受けることも可能となります。その点、株式投資や投資信託よりも、少ない資金を最大限に活用することができます。現物への投資に興味がある方は、まず、不動産投資をチェックすることからはじめてみてはいかがでしょうか。(提供:マンション経営online)
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Source: 株式投資