株価は日米とも下値を固める動き 米雇用統計を受けての為替・金利の動きに注意
株価は日米とも下値を固める動き 米雇用統計を受けての為替・金利の動きに注意
このコーナーでは毎週原則木曜日に実施しているMarket Talk(動画セミナー)のサマリをお届けします。
2018年4月5日(木)Market TalkのSummary
ソフトバンクが軟調です。しばらく上昇はないでしょうか?また、FANG銘柄は今後どうなるでしょうか?
今、強いオーナーのリーダーシップによってグローバルにビジネスを展開する銘柄が逆風になっている、その一環としてソフトバンクも軟調なのであろうが、強いものは強いということで、また復活してくると思う。FANG銘柄も同様だと考える
最近の日米の株式市場の変動率は「異常」と感じられます
異常は異常だが、逆に、今まで動かなかった – 歴史的にボラティリティが低下していたという異常さがある。それもおかしなことなのでその反動、巻き返しということではないか。
米中の貿易戦争が激化すると、日本株にはどのような影響がありますか?
米中双方の輸入額の1割ほどについてコストが上がるので、貿易量として数パーセント落ちてしまうのかもしれない。そうなれば米中間の貿易を手掛けている商社や、中国に進出している企業などにいずれしわ寄せが及んでスローダウンする可能性があるが、一気に影響が出るという感じではないだろう。
11月の中間選挙で共和党が有利となるまで貿易戦争は続くと考えて良いのでしょうか?
そうはならないと思う。中間選挙のためのパフォーマンスだろう。相場も見切りはじめているのではないか。
日経平均が今月プラスで終わる可能性はどの程度でしょうか?
新年度の始まりは相場がプラスで終わることが多いが、近年のデータからみると5分5分ではないか。
3月の日銀短観で2年ぶりの悪化だそうですが、一時的なものでしょうか?
一時的なものだろう。景気一致指数が1月に大きく下がったが、これは鉱工業生産の落ち込みが響いているもので、その鉱工業生産は2月に戻った。戻ったとはいえ下がった分の半分ほどしか戻っていないが、とりあえず景気の悪化に歯止めがかかっている状況だ。大企業製造業DIでみれば2年ぶりの悪化だが、全規模でみればまだ高水準なので、全体的には悪い数字ではないだろう。
その他、明日発表の米雇用統計についてもコメントしています。
広木隆(ひろき・たかし)
マネックス証券 チーフ・ストラテジスト
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Source: 株式投資