【羊飼いのFX突撃取材】基本的には下値を模索する展開となるだろう

【羊飼いのFX突撃取材】基本的には下値を模索する展開となるだろう

2018年3月6日11時過ぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日5日(月)から米ドル/円が買い戻されているが、これはNAFTA(北米自由貿易協定)の交渉に関して、トランプ米大統領が計画している鉄鋼・アルミ製品への大幅な関税引き上げ案が、メキシコとカナダに圧力をかけるための脅しだとマーケットで捉えられたからだ。

トランプ米大統領は今年、2018年秋の中間選挙に向けて、自分の支持層へアピールしなければならない。そのためのいわゆる「人気取り」となるのが通商政策。一旦振り上げた拳を簡単に振り下ろす訳にはいかないため、今後も適宜こうしたアピールをしていくだろう。ただ、今回のような米ドル/円を買い戻すマーケットの楽観スタンスは、長くは続かないとみている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円は揉み合いつつも、基本的には下値を模索する展開となるだろう。今週の米ドル/円の予想レンジは、105.00~107.25円。ただし、105.00円が割れれば103.20円付近までの下落を想定している。マーケットの楽観視は一時的なものとみて、基本は戻り売りを堅持したい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。


Source: 株式投資
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