ドル・円は106円台後半で推移か、米中貿易戦争回避への期待でドル下げ渋りも

ドル・円は106円台後半で推移か、米中貿易戦争回避への期待でドル下げ渋りも

 9日のドル・円相場は、東京市場では106円81銭から107円15銭まで反発。欧米市場でドルは107円20銭から106円62銭まで反落し、106円75銭で取引を終えた。
 本日10日のドル・円は、主に106円台後半で推移か。トランプ米政権の先行き不透明感などを背景にドル売り・円買いが優勢となっている。米中貿易摩擦問題の動向や日経平均株価の動きをながめ、106円台後半でもみ合う展開となりそうだ。

 海外市場では米連邦捜査局(FBI)がトランプ大統領の顧問弁護士の事務所に家宅捜査を行ったと報じられたことから、米政権の先行き不安が再燃し、ドル売りが優勢となった。また、シリアでの化学兵器の使用疑惑を受けて、トランプ米大統領がアサド政権への軍事行動も辞さない構えを示したことを受けて、地政学的リスクの高まりからリスク回避目的の円を物色する動きも目立った。東京市場に入ってもこの流れを引き継ぎ、ドル売り・円買いが優勢となっている。
 米中貿易摩擦問題をめぐっては、トランプ米大統領が両国間の貿易戦争回避に自信を示したほか、ムニューシン米財務長官も中国と対話継続を強調したことから、市場では過度な警戒感が和らいでいる。ただ、中国の習近平国家主席が本日のボアオ・アジアフォーラムの年次総会での演説を控えて内容を見極めたいとの思惑から、市場は引き続き米中の動向を注視している。
Source: zai fx news


Source: 株式投資