週間ビットコイン相場 2018/4/10 下落トレンドは変わらず、一方ボラティリティに変化も
週間ビットコイン相場 2018/4/10 下落トレンドは変わらず、一方ボラティリティに変化も
ビットコインの現在の価格は、先週の1BTC=75.0万円から3.7%下落し1BTC=72.2万円となっています。下落のトレンドラインに沿った価格推移は相変わらずですが、ボラティリティは安定傾向にあります。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。
徐々に落ち着き始めたマーケット
ビットコインの価格は、昨年の最高値から下落傾向が続いていると同時に、価格推移が激しくボラティリティが高い状態が続いていました。一方、今週は今年で最もボラティリティが低い一週間でした。
今週の最高値が1BTC=80.9万円で最安値が1BTC=70.5万円となっており、週間の高値と安値の値幅は10.4万円となっています。先週の値幅は22.5万円でした。今年最も大きかった週間の値幅は、1月15日の週で73.4万円となっています。
徐々にボラティリティが低下していることにより、マーケットは徐々に落ち着きを取り戻しているようです。一方、価格の値幅で利益を得るデイトレーダーにとっては面白くない状況かもしれません。
現在トレンドラインが近づいており、このままチャートが横に推移しブレイクするのか、それともさらに下落するのかが今後の大きなポイントとなりそうです。
投資家は長期的な仮想通貨市場に対して強気
大手海外取引所のHuobiは、市場のセンチメンタルに関するリサーチペーパーを公表しました。データは3月25日〜31日に約1800人を対象に行われたアンケートを元に集計されています。選択項目は今後の価格予想に関して、「大きく下落」「小さく下落」「変わらず」「小さく上昇」「大きく上昇」の5項目となっています。さらに「短期」「中期」「長期」と期間が分けられています。
短期のデータは、3月時点での次の月にあたる4月の市場価格に関して予想しています。4月では、「小さく上昇(29.6%)」と「大きく上昇(26%)」を足した55.6%が価格の上昇を予想しています。
中期は6ヶ月後の市場価格予想についてのデータです。ここでは、「小さく上昇(26.5%)」と「大きく上昇(51.1%)」を足して価格の上昇を予想する人が77.6%いることがわかります。
長期では今後3年後の価格予想についてのデータです。長期予想では、「小さく上昇(10.1%)」と「大きく上昇(77.9%)」を足して88%の人が上昇を予想しています。また「大きく上昇」を予想する人が長期では大半を占めています。今後の3年間という期間でみれば多くの投資家が非常に強気であることがわかります。
複数の仮想通貨ヘッジファンドが閉鎖
昨年の市場の盛り上がりは、新たにオープンした仮想通貨ヘッジファンドが一役買っていたものと考えられます。Autonomous Research LLPの調べによると、昨年新たにオープンした仮想通貨のヘッジファンドの数は167に上るようです。2016年比で約9倍となっています。
一方、今年に入りすでに少なくとも9つのヘッジファンドが閉鎖されています。主な理由としては、マーケットに対するリスクと規制リスクの2点が挙げられるようです。
今年に入り仮想通貨市場の価格が大きく下落したことがきっかけとなり、資金繰りが悪化したファンドが閉鎖に追い込まれるケースが増えています。ファンドは、保有している仮想通貨を現金化し投資家に資金を返却しなければならなかったため、市場にとってはさらなる売却圧力がかかっていたことになります。
仮想通貨市場が大きくなるにつれ、アメリカでは証券取引委員会(SEC)、商品先物取引委員会(CFTC)、内国歳入庁(IRS)などの規制当局が市場の実態調査を開始しています。一方、新たな市場ということもあり規制当局の統制が取れておらず、規制の先行きが不透明であることが理由で閉鎖したファンドも存在しました。
仮想通貨市場が再び活気を取り戻すには、仮想通貨市場が健全な金融市場であると機関投資から認められ、新たな資金が流入しやすい体制を整える必要があるようです。
Source: ビットコインの最新情報 BTCN|ビットコインニュース
Source: 株式投資