【新規上場(IPO)銘柄】ブティックスは商談型展示会や事業承継ニーズに基づくM&A仲介に伸びしろ、5月上旬に3月期本決算を発表予定

【新規上場(IPO)銘柄】ブティックスは商談型展示会や事業承継ニーズに基づくM&A仲介に伸びしろ、5月上旬に3月期本決算を発表予定

 ブティックス<9272>(東マ)は、4月3日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、創業時からの事業である「介護用品・シニア向け用品のEC事業」をはじめ、有料老人ホーム入居者紹介事業、介護施設のM&A事業、介護業界最大級の商談展示会事業等、 利用者の様々なマッチング・ニーズに合ったプラットフォーム事業を企画立案・展開している。高齢者市場において、様々なニーズに応えた付加価値の高い事業を次々に立ち上げ、「企業と企業」「企業と人」をつなぐ、ビジネス・プラットフォームNo.1企業を目指している。

 商談型展示会事業では、介護業界最大級の商談型展示会「CareTEX」の開催により、介護用品メーカー・卸、施設向け設備・備品メーカー等の各種サプライヤーと、介護事業者・流通関係者の方に、商談・取引・マッチングの場を提供している。

 M&A仲介事業では、「CareTEX」の開催や、eコマース事業で培ってきた介護業界での豊富な知識と人脈を活用し、介護事業に特化したM&A仲介事業を2015年から、医療事業に特化したM&A仲介事業を2017年からスタートしている。「高額なM&A仲介手数料」を、業界最安値に設定し、事業開始以来2年9か月で売却取扱案件数は324件、成約数は61組に達しており、介護事業のM&A仲介では、業界No.1の実績を誇っている。

 WEBマッチング事業では、「365日24時間」「全国どこからでも」介護の事業者とサプライヤーをマッチングするためのWEBマッチングサービス「CareTEXクラウド」を2016年よりスタートしている。

 eコマース事業では、専門通販24サイトを運営、年間総来店者数は250万人を突破。介護用品のインターネット通販では、日本トップクラスの企業に成長している。

 前2018年3月期第3四半期業績実績は、売上高7億1600万円、営業利益1億円、経常利益1億円、純利益6500万円に着地。

 前18年3月期業績予想は、売上高13億2800万円(前の期比19.4%増)、営業利益1億0800万円(同61.2%増)、経常利益9600万円(同44.5%増)、純利益6200万円(同30.5%増)を見込む。調達した資金は営業人員拡大のための採用費や人件費、事務所移転費、システム投資などに充てることを優先し、年間配当予想は、無配を予定している。

 株価は、上場2日目の4月4日に公開価格1350円の2.4倍相当の3210円で初値をつけ、同日安値3020円と下げた後、9日高値5180円と買い進まれている。介護事業者を対象とした商談型展示会や、業界の事業承継ニーズに基づくM&A仲介等は、市場のニーズが高く成長が続くと予想されるうえ、商談型展示会を入口としたマッチング・プラットフォームを横展開することで業容拡大と伸びしろがある。今19年3月期も2ケタの増収増益が観測されており、5月上旬に予定される3月期本決算の発表に対する期待感もあり、上昇基調を強める可能性が高そうだ。(株式評論家・信濃川)
Source: 日本インタビュ新聞 株式投資情報


Source: 株式投資