東京午前=ドル円、引き続き107円前半で上値が重い
東京午前=ドル円、引き続き107円前半で上値が重い
東京午前の為替相場は小幅な上下にとどまった。米株高を受けて続伸して寄り付いた日経平均はマイナス圏に沈んだものの、小安い水準で下げ渋り、時間外の米10年債利回りは2.80%前後で小動き。中国の3月消費者物価指数は前年比+2.1%と予想比で下振れたが、市場反応は鈍い。易綱中国人民銀行総裁は、中米金利格差は適切な水準にあるとし、人民元の切り下げは行わないと明言した。
ドル円は107円前半での重さも意識されたが、米中貿易摩擦の懸念後退で下値も堅く、106.97円を安値に下げ渋り、方向感に欠ける動き。今晩の米3月消費者物価指数(CPI)の発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録公表を前に、手控えムードも強い。昨日に強含んだクロス円の上げも一服し、ユーロ円は132円前半、ポンド円は151円後半、豪ドル円は83円前半、NZドル円は78円後半で小動き。
昨日は堅調だった欧州通貨も上げが一巡し、ユーロドルは1.2360ドル近辺、ポンドドルは1.4180ドル近辺でもみ合い。また、豪ドル/ドルは0.77ドル半ば、NZドル/ドルは0.7360ドル近辺で動意が鈍い。
午後もドル円は107円を挟んだ小動きか。下押し局面では106円半ばの日足一目均衡表・転換線が支えとなりそうだが、上値では先週も抑えられた107円半ばが重しとなる。また、シリア地政学リスクは引き続きドル円の上値を圧迫する要因と意識されそうだ。
Source: zai fx news
Source: 株式投資