ドル・円は106円台後半で推移か、地政学的リスクの高まりを意識してドル上げ渋りも
ドル・円は106円台後半で推移か、地政学的リスクの高まりを意識してドル上げ渋りも
11日のドル・円相場は、東京市場では107円26銭から106円97銭まで下落。欧米市場でドルは一時106円65銭まで下落したが、107円06銭まで反発し、106円82銭で取引を終えた。
本日12日のドル・円は、106円台後半で推移か。シリア情勢をめぐる地政学的リスクの高まりを背景にドル売り・円買いが強まっている。日経平均株価の動きをにらみ、106円台後半でもみ合う展開となりそうだ。
シリアでの化学兵器の使用疑惑をめぐり、トランプ米大統領は自身のツイッターで、近いうちに軍事攻撃に踏み切る可能性を強く示唆した。これを受けて、シリアのアサド政権を支持するロシアと米国間の緊張が高まり、リスク回避目的の円買いが優勢となった。また、米長期金利の低下もドル売りを促している。
ただ、11日に公表された3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、数人のメンバーが今後の利上げのペース加速の可能性を指摘したことが明らかとなり、ドル相場の下支え要因となっている。本日の東京市場は日経平均株価やシリア情勢の動向をにらみ、ドル・円は106円台後半でもみ合いとなる展開が予想される。
Source: zai fx news
Source: 株式投資