【羊飼いのFX突撃取材】様子見に徹しておくのが賢明だ
【羊飼いのFX突撃取材】様子見に徹しておくのが賢明だ
2018年4月12日11時過ぎに神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円は今のところ、106円台後半で上値の重い展開。シリア情勢が市場心理を圧迫しており、おととい10日(火)の習近平中国国家主席の発言で広まった明るいムードは、しぼんだようだ。昨日11日(水)のNY市場では、3月の米消費者物価指数が発表された。前月比で見れば低下し、ガソリンが重いものの、前年同月比では2.1%上昇。また、FRBが注目していたPCEデフレーターは、2月分が1.6%強だったため加速する見込み。また昨日11日(水)は3月20日と21日開催分のFOMC議事録公表もあった。内容としては、メンバー全員が、向こう数カ月間に国内景気は底堅さを増し、インフレ率も上昇するとみており、タカ派的な内容だった。よって6月の利上げを含め、米国の年内3回の利上げが見込まれている。シリア情勢含め、足元の政治リスクが後退すれば、焦点は好調な米経済へ回帰すると思われるが、それにはもう少し時間が掛かりそうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は、しばらく107円を挟んで、ポジション調整的な動きになりそう。今回のシリア情勢の混乱において、シリアの後ろ盾であるロシアが絡んでいるのかどうかで、問題の大きさは変わってくる。もし、ロシアが関与していれば混迷を深めるだろう。現在のような状況下では、様子見に徹しておくのが賢明だ。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。
Source: ZUU online
Source: 株式投資