【NY為替オープニング】速やかなシリア攻撃への警戒感が緩和

【NY為替オープニング】速やかなシリア攻撃への警戒感が緩和

●ポイント
・トランプ米大統領「シリア攻撃、速やかかもしれないし、澄夫やかではない可能性も」
・欧州中央銀行(ECB)の3月8日理事会議事要旨「緩和バイアスの削除、誤解されるべきでない」
・米国務長官指名のポンぺオ氏「対ロ、弱腰政策は終了へ」上院証言
・米財務省30年債入札(130億ドル、リオープン)
・カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁質疑応答
・クーレ欧州中央銀行(ECB)理事「現行の金融政策は適切」
・米3月輸入物価指数、伸びは昨年4月以降ほぼ1年ぶり最大となった
 
 12日のニューヨーク外為市場ではシリアへの速やかな軍事行動への警戒感が後退したため、リスク回避の動きが後退した。FRB米連邦準備制度理事会が11日に公表した3月開催のFOMC連邦公開市場委員会議事録で、一段と方針がタカ派に傾斜したことが明らかになりドルも堅調な推移が予想される。
追加利上げを決定した3月会合では、全メンバーが経済やインフレ改善に楽観的見解を示した。また、金融危機以降、声明で維持してきた文言「accommodative 緩和的」を「中立、neutralまたは、restraining」に変更することを協議したことが明らかになった。もし、声明の文言が変更された場合、成長を助長する政策から、成長の加速を抑制する政策に方針変換することを意味する。また、2011年から続けられているリスクバランスでの判断で、インフレに初めて下方リスクの言及をしなかった。
本日は米財務省が30年債入札(130億ドル、リオープン)を予定している。金利先高感から需要は鈍化警告が続くと見られており、結果を受けた利回り動向に注目が集まる。リスクが存続するため、安全資産としての需要も予想される。
カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁はまた質疑応答が予定されている。
緊迫しているシリア情勢でトランプ米大統領が、軍事行動に関し、速やかに行動するかもうしれないし、軍事行動は全くないかもしれないとツイート。昨日はロシアに対して、シリアに対しての速やかな軍事行動を警告したため地政学的リスクが上昇した。ただ、貿易戦争やシリア攻撃へのリスクは存続。行方を睨んだ展開が続く。
英国のメイ首相はシリアのアサド政権による化学兵器の使用が疑われる事態への英国としての対応を協議するため、12日午後に臨時閣議を招集。シリア軍事行動の承認を求めるとの憶測もある。シリア攻撃で、イスラエルの承認を得て、米英仏で行動する可能性が強いようだが、化学兵器使用の責任の明確化など、調整が必要となるようだ。報道によると、フランスのマクロン大統領は、シリアが科学兵器攻撃を行った証拠があると述べた。
・ドル・円は、200日移動平均水準の110円52銭を下回っている限り下落基調。

・ユーロ・ドルは、200日移動平均水準の1.1968ドルを上回っている限り上昇が予想される。

ドル・円107円18銭、ユーロ・ドル1.2321ドル、ユーロ・円132円06銭、ポンド
1.4204ドル、ドル・スイスは0.9635フランで寄り付いた。
Source: zai fx news


Source: 株式投資