東京為替見通し=ドル円、106円半ば-107円半ばのレンジ維持か
東京為替見通し=ドル円、106円半ば-107円半ばのレンジ維持か
NYタイムの為替市場は、シリア情勢の緊迫感がやや和らいだことでリスク選好の円売りが先行したが、午後にかけてはその勢いは衰えていった。ダウ平均は一時400ドル高超まで強含み、米10年債利回りが上昇するのを眺めても、ドル円は107.43円まで上値を伸ばした後は107円前半でのもみ合いとなった。ユーロ円は152.88円、豪ドル円は83.31円、NZドル円は79.19円まで買われた。ユーロドルは、3月の欧州中央銀行(ECB)議事要旨で金融緩和策の継続が確認されたことも重しとなり、1.2300ドルまで下押した。
シリア情勢に対する警戒感が後退し、東京タイムでのドル円は107円前半で底堅い動きも、今週これまでのレンジ106円半ば-107円半ばでの推移が続きそうだ。4月に入って上値が抑えられている107円半ばを上抜けしても、2月後半に強い抵抗を示した107円後半は簡単に突破できそうもないか。習・中国国家主席の講演を受けて、米中貿易戦争への警戒感はいったん後退した。また、トランプ米大統領がシリア攻撃について「実行する時期に言及したことはない。すぐに起こるかもかもしれないし、当分起こらないかもしれない」とツイッターに投稿し、同氏が大きい決断の期限としていた48時間が経過したこともあり、シリア懸念も和らいだが、ドル円の伸びは鈍い。メッセージをころころ変えるトランプ政権に振り回され、株式相場が乱高下するなど、市場は不安を感じており、ドル円には積極的な買いが入りにくい。
Source: zai fx news
Source: 株式投資