JPモルガン・チェース 第1四半期決算発表 EPS、売上高ともにOK 債券部は横ばい、株式部は増収、シェール向け貸付内容は改善、クレカ損金計上増

JPモルガン・チェース 第1四半期決算発表 EPS、売上高ともにOK 債券部は横ばい、株式部は増収、シェール向け貸付内容は改善、クレカ損金計上増

JPモルガン・チェース(ティッカーシンボル:JPM)の第1四半期決算はEPSが予想$2.29に対し$2.37、売上高が予想277.3億ドルに対し279億ドル、売上高成長率は前年同期比+12.0%でした。

純金利収入は前年同期比+9%の135億ドルでした。金利上昇とローン残高の増加が寄与しました。

非金利収入は前年同期比+12%の151億ドルでした。市場部門、クレカの顧客獲得コストの低下、自動車リース収入の増収、資産運用部門の運用フィーの増加が寄与しました。その反面、投資銀行フィーは前年同期より落ち込みました。

非金利費用は+5%の161億ドルでした。社員報酬の上昇、市場部門のトランザクション増に絡むコストの増加、自動車リースの償却費用の増加などが原因です。

貸倒引当金は12億ドルでした。これは前年同期の13億ドルから減りました。なおこの13億ドルにはスチューデント・ローンのポートフォリオを売却した際の評価損を含んでいます。クレカの損金計上は予想通り増えました。これを受けて消費者向け貸付の引当は増えました。

法人向け貸付ではシェール向け貸付ポートフォリオの貸倒引当金を一部(1.7億ドル)解除されました。

コア融資成長は+8%でした。

投資銀行部門売上高は104.8億ドル、うち投資銀行フィーは15.9億ドル(前年比-7%)、トレジャリー・サービスは11.1億ドル、債券部門は45.5億ドル、株式部門は20.2億ドル、セキュリティーズ・サービス部門は10.6億ドルでした。

投資銀行フィーでは第1四半期も世界1位を堅持しました。株式・債券のアンダーライティングは前年同期より少なかったです。逆にM&Aフィーは去年より増えました。

債券部門は前年比±0%、株式部門は前年比+25%でした。

有形自己資本利益率(ROTCE)は19%、普通株式ティア1比率は11.8%、株主資本利益率(ROE)は15%でした。

一株当たり簿価は+4%の$67.59でした。有形簿価(タンジブル・ブックバリュー)は+4%の$54.05でした。

2018年通年の純金利収入は540~550億ドルを見込んでいます。平均コア融資成長率は+6~7%を見込んでいます。非金利収入は+7%を見込んでいます。

JPM

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Source: Market Hack


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