Segwitアドレス、ERCトークンにも対応!マルチカレンシーウォレット「Edge Wallet」の紹介

Segwitアドレス、ERCトークンにも対応!マルチカレンシーウォレット「Edge Wallet」の紹介

Segwitアドレス、ERCトークンにも対応!マルチカレンシーウォレット「Edge Wallet」の紹介

Junya Hirano 平野淳也

前回の記事ではビットコインキャッシュに特化したウォレットである「Yenom」を紹介しました。

前回:ビットコインキャッシュのウォレット「Yenom(エノム)」は日常使い・少額決済に特化したシンプル設計アプリ

さて、筆者はよく「なんのモバイルウォレットを使っていますか?」と聞かれることはありますので、今回は、現在自分が使っているモバイルウォレットを紹介します。

モバイルウォレットなので、シリアスな金額は保管せず、たまに日常で使う少額を入れておく用であることを前提として読み進めてください。

マルチカレンシーモバイルウォレット「Edge Wallet」

最近は、Edge Walletというウォレットを使用しています。

segwitアドレスや、ERCトークンも対応したマルチカレンシーウォレット「Edge Wallet」の紹介出典:Edge Wallet

同アプリは、iosとAndroidで、今年2月からダウンロードできるようになっています。

とは言え、同アプリは決して完全に新しいものではなく、Airbitzというウォレットがリブランディングしたものです。リブランディング前と比べて、UIはかなり洗練された印象を受けます。

同ウォレットの特徴はマルチカレンシーウォレットです。
ビットコイン(BTC)やビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)、ダッシュ(DASH)、ライトコイン(LTC)といった主要な暗号通貨の他、好きなERC20トークンを保管できます。

自分がよく使うトークンを上にしたりなど、順番を並び替えることもできたりして、使いやすいインターフェースを目指していることが伺えます。

segwitアドレスや、ERCトークンも対応したマルチカレンシーウォレット「Edge Wallet」の紹介

Segwit対応の他、基本的な機能は不便なし

さらに重要な点として、ビットコインとライトコインはsegwit対応している点でしょう。

segwitアドレスや、ERCトークンも対応したマルチカレンシーウォレット「Edge Wallet」の紹介

モバイルウォレットはいくつかありますが、segwitアドレスに対応していて、かつUIが優れたウォレットは存在しなかったので、有り難い点です。

GgreenaddressはSegwitがアクティベイトされて間もない頃から、対応をしていたもののUIは結構酷評されており、自分も例にもれず馴染めなかったユーザーです。

その他、トランザクションの生成時の手数料の調整や、メモ機能など、基本的な機能はおおよそ備わっています。

ウォレット自体はログイン方式ですが、クライアントサイドは暗号化されているので、ユーザーは秘密鍵を保管できます。ログイン方式にすることで、ユーザーは複数端末でウォレットを使用できることを利点としています。

HDウォレットは未対応

今後、改善が期待される点としては、HD機能の対応でしょう。
HDウォレットは、公開アドレスを取引の度に、変更する仕組みで、多くのその他のウォレットでは標準装備されている機能です。

この機能がなぜ大切かというと、ご存知の通り、ビットコインはパブリックブロックチェーンであり、ある公開アドレスの現在の残高はもちろん、過去の取引履歴は全て追跡することができます。

だから例えば僕がSNSで「このアドレスに投げ銭をください」と呟いたとすると、そのアドレスの過去の取引履歴は全て追えてしまい、これではプライバシーがかなり毀損されている状態と言わざるを得ません。

HDウォレットは、取引のたびに新しいアドレスを生成し、このプライバシー毀損を少なからず軽減しますが、この機能がEdge Walletにはついていません。遠くないうちに実装がされてほしい限りです。

最後に

アプリ内で、ビットコイン→ビットコインキャッシュなどのエクスチェンジが出来るようで、そこの交換レートのスプレッドが、プロバイダ会社の売上になるはずで、今までビジネスモデルを証明出来なかったモバイルウォレットの収益モデルが確立するかもしれず、注目されます。

今後、Breadなど他のウォレットの機能の追加によって、他のモバイルウォレットに移ることは十分ありえるでしょうが、2018年3月時点で比較検討した結果、個人的に使っているモバイルウォレットはこちらのEdgeウォレットです。

普段使いのウォレットとしては悪くないと思いますので、新しくモバイルウォレットを選ぼうとしている方は是非参考にされてください。

Source: CoinChoice


Source: 株式投資