ドル・円は主に107円台後半で推移か、地政学的リスクへの警戒感低下でドル下げ渋りも
ドル・円は主に107円台後半で推移か、地政学的リスクへの警戒感低下でドル下げ渋りも
13日のドル・円相場は、東京市場では107円21銭から107円67銭まで上昇。欧米市場でドルは一時107円78銭まで上昇したが、107円26銭まで反落し、107円37銭で取引を終えた。
本日16日のドル・円は、107円台後半で推移か。シリアをめぐる地政学的リスクへ懸念が一服し、ドル買い・円売りが優勢となっている。日経平均株価の動きをながめ、107円台後半で堅調に推移すると予想される。
米英仏はシリアが化学兵器を使用したと断定し、化学兵器関連とされる施設3カ所を攻撃。いまのところ追加攻撃はないとの見方から、市場では地政学的リスクへの警戒感が後退。このため、ドル買い・円売りが優勢となっている。ただ、米政府が16日にもロシア企業などを対象にした追加制裁を発表すると報じられるなど、米ロ間の動向には引き続き注目が集まっている。
米財務省が13日に公表した半期為替報告書では、日本、中国、韓国、日本、ドイツ、スイスを引き続き監視対象国に指定。また、新たにインドも監視対象国に指定したものの、為替操作国に認定された主要貿易相手国はなかった。市場の予想通りの内容となったことから、ドル・円相場への影響は限定的だった。
17日から2日間の日程で行われる日米首脳会談の結果を見極めたいとの思惑から市場関係者の間では模様眺めモードも広がっている。本日の東京市場では日経平均株価の動きを手掛かり材料に、ドル・円は主に107円台後半で堅調に推移する展開となろう。
Source: zai fx news
Source: 株式投資