NY為替見通し=米経済指標とFRB高官の発言に注目
NY為替見通し=米経済指標とFRB高官の発言に注目
本日のNY為替市場では、米経済指標の結果やFRB高官の発言を受けた売買が中心となりそうだ。週末の米英仏によるシリア攻撃は悪材料とはされず、金融市場の反応は今のところ限定的だ。日経平均は小幅高で引け、ダウ平均先物は底堅く、債券市場も売りが先行している。中東情勢を懸念した原油高も一服し、NY原油先物は先週引け67ドル台から一時66ドル前半まで水準を下げた。為替相場は欧州通貨を中心にドルの上値が重いが、欧州重要指標の発表もなく、実需の動きが中心のようだ。この後のNYタイムでは、市場参加者の注目は利上げペースを探る上で重要な米経済指標やFRB高官の発言に移っていくと思われる。
先週に公表された3月米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録では、タカ派な議論が交わされたことが明らかになった。貿易摩擦や地政学リスクを懸念する声もでていたが、米中貿易戦争への警戒感が後退し、シリア攻撃に対しても市場は落ち着いた動き。米経済指標が良好なものとなれば米利上げペース加速の思惑が高まり、ドルを下支えするものとなりそうだ。
NY朝に発表される米3月小売売上高は、市場予想+0.4%と前回値マイナスから上昇の見込み。またNY午後からは、米ミネアポリス、ダラス、アトランタ地区連銀総裁の講演が予定されている。
想定レンジ上限
・ドル円の上値のめどは、2月21日高値107.90円から同月9日安値108.05円付近。その水準を上抜けると、2017年11月6日から3月26までの下落幅の38.2%戻し108.44円が抵抗となるか。
想定レンジ下限
・ドル円の下値めどは、9・10日安値106.62円。その水準を割り込むと、日足一目均衡表・基準線106.17円が意識される。
Source: zai fx news
Source: 株式投資