LDN午前=欧州通貨が強含み、ポンドドルが1月以来の1.43ドル台

LDN午前=欧州通貨が強含み、ポンドドルが1月以来の1.43ドル台

 週明けのロンドン為替市場は、欧州通貨が堅調に推移した。ユーロドルは、1.2350ドル超えのストップをつけて1.2374ドルまで上値を伸ばし、ポンドドルが1月25日以来の1.43ドル台乗せ、1.4313ドルまでレンジの上限を広げた。週末の米英仏によるシリア攻撃は、債券市場ではリスク要因とはされずに売りが先行した。その動きのなか、英・独長期債利回りと米債利回り差が縮小し、ユーロやポンドの買いを後押ししたか。ドル/スイスフラン(CHF)も0.9592CHFまでのCHF高・ドル安に振れた。
 欧州通貨は対円でも強含み、ユーロ円が132前半から半ばへ水準を回復した。ポンド円は152円後半から153.40円付近、CHF円は111円前半から111.70円近辺と本日の高値圏まで買い戻された。中東の地政学リスクは、こちらも意識されなかった。
 ドル円は107.20円台を中心とした小幅な動き。欧州通貨のドル売りに連れて上値が重くなるも、米債利回りの上昇が下値を支えた。
 オセアニア通貨は、NZドル弱含み、豪ドルも上値が重かった。中国経済の減速を懸念し、上海総合指数やハンセン指数は3日続落。中国と経済的に結びつきが強いオセアニアの通貨も売られやすかったようだ。NZドル円が78.67円まで下値を広げ、豪ドル円は83.11円を底に下げ渋るも、83円前半で推移した。NZドル/ドルが0.7336ドルまで下押しし、豪ドル/ドルは0.77ドル後半では伸び悩んだ。
 先週は中東情勢の警戒感から買い優勢となった原油相場も、シリアへの攻撃が実際に行われると、利益確定の売りが強まった。NY原油先物は時間外で67ドル台から一時66ドル前半まで水準を下げた。産油国通貨の加ドルは、対ドルでは1.26加ドルを挟み限定的な動き。加ドル円が84.91円をレンジの下限に、85円付近で取り引きされた。
Source: zai fx news


Source: 株式投資