【羊飼いのFX突撃取材】政策変更の予定はなく、全般的に材料難な一週間となりそうだ
【羊飼いのFX突撃取材】政策変更の予定はなく、全般的に材料難な一週間となりそうだ
2018年4月23日11時過ぎに竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
先週は、米為替報告書の公開、シリアへの軍事作戦、日米首脳会談と、注目イベントが続いたが、米ドル/円は結局107.85円付近までの小幅な上昇にとどまり、マーケットの反応は薄かった。
そして、20日(金)の引け後には、北朝鮮が核実験、及び大陸間弾道ミサイル発射の中止を発表したとの報道が注目を浴びた。
現在の為替相場の戦略やスタンス
北朝鮮の報道を受けて始まった本日23日(月)のシドニー市場は、ややドル高で始まり、米ドル/円は107.88円まで上昇したが、先週の高値をわずか3銭更新しただけで、影響は限定的だった。
米ドル/円の戻り高値を振り返ってみると、2月21日(水)の107.90円、4月13日(金)の107.78円、4月20日(金)の107.85円と、107円台後半の上値が重い。
さらに、日銀短観によると、2018年度通期での大企業・製造業の想定為替レートは109.66円だが、中堅企業では108.06円、中小企業では107.76円となっており、108円近辺ではまとまった売りが並んでいると見ている。
今週のイベントとしては、26日(木)にECB理事会、27日(金)に日銀の金融政策決定会合を控えているが、どちらも政策変更の予定はなく、全般的に材料難な一週間となりそうだ。
一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で106.50~108.50円、ユーロ/米ドルで1.2150~1.2350ドル、ユーロ/円で130.50~133.00円を予想している。
竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。
Source: 株式投資