堅調な米長期金利を背景にドル上昇、ECB理事会で波乱はあるのか?
堅調な米長期金利を背景にドル上昇、ECB理事会で波乱はあるのか?
昨日の海外時間には、米長期金利が一段と上昇してしっかり3%台に乗せたことから、全般的にドル買いが優勢となってドル円は109.40円台まで高値を更新しました。
今後の見通し
昨日は一昨日までとは一転してドルが買われたことでドル円が上昇しました。特段の新たな材料はありませんでしたが、米長期金利が3%台での推移が続き、NYダウが小幅ながら反発したことも原因と考えられます。ただ、米長期金利の堅調さが続く中、欧州中心にNY市場以外の株式市場は軟調な動きが続いています。今晩はECB理事会が開催されます。金融政策の変更はない見込みですが、最近の経済指標は弱い物が目立っていることから景気見通しに下振れのリスクがあります。ただ、ユーロドルは直近1週間で約2%下落していることから、すでに織り込まれている可能性もあります。
ポンド円の損切りライン引き上げ
150.80円で作ったポンド買い、円売りのポジションをを継続中です。昨日152.25円で半分利益を確定しました。残り半分は損切りラインを152円割れまで再度引き上げて、155円台での利食いを目指します。
海外時間からの流れ
欧州時間序盤、ドルに利食い売りが入り、ドル円は108.90円台まで下落し、ユーロドルは1.2210台まで上昇しました。しかし米長期金利が上昇を始めるとドル買いが優勢となって、ドル円は109.20円台まで上昇し、ユーロドルは1.2170台まで下落しました。
NY時間にはいると、各国株価が堅調に推移する中、やや低下していた米長期金利が再び上昇を始めたことから、ドル買いが優勢となって、ドル円は109.30円台まで上昇し、ユーロドルは1.2160台まで下落しました。NY時間午後にもドル買いは続き、ドル円は109.40円台まで、ユーロドルは1.2160付近までレンジを拡大しました。
東京時間にはいってからは、日経平均株価睨みの取引が続いています。
今日の予定
今日の海外時間にはECB(欧州中銀)理事会が行われ、政策金利の発表とドラギ総裁の会見が行われるほか、米・新規失業保険申請件数、米・3月耐久財受注の発表が予定されています。
(提供:FXプライムbyGMO)
高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOお客様コンサルタント。Twitterでも情報発信中 高野やすのり@takano_fxp
Source: 株式投資