今日以降の米経済指標、FOMCを受けてドル円110円台乗せとなるか
今日以降の米経済指標、FOMCを受けてドル円110円台乗せとなるか
昨日の海外時間には、NYダウや日経平均先物が下落したことから円買いが強まりましたが、一旦低下した米長期金利が反発したことからドル円も下げ幅を縮めました。
今後の見通し
ドル円相場は先週木曜日から109円台前半を中心とした狭いレンジ内の動きが続いています。今週は日本がゴールデン・ウィークということもあって、薄商いの中で、そのレンジ取引が今日も続きそうな状況です。だだ、今晩に米・4月ISM製造業景況指数が発表され、明日にはFOMCが開催、金曜日には米雇用統計の発表があることから、今晩からは動きが出てくることが期待できます。米長期金利は4月中旬から上昇が続いて、26日に3.03%台のピークをつけたあと2.95%付近まで反落しています。ドル円相場と米長期金利の相関は一定ではありませんが、今晩からの一連のイベントを経て米長期金利がさらに低下するのか、それとも再び3%台をつけ、さらに一段と上昇するかで、ドル円が反落するか、110円台に乗せてくるか大きな影響があるのではないでしょうか。
ドル売りポジションを保有中
金曜日の上げで109.40円でドル売り円買いのポジションを作りました。そのまま継続で損切りラインを109.70円に置いて、108円台半ばでの利食いを目指しています。
海外時間からの流れ
欧州時間、特段の新規材料はありませんでしたが、原油相場が下落する中対ユーロを中心にドル買いが優勢となって、ユーロドルは1.2070台まで下落し、ドル円は109.40円台まで上昇しました。この間ユーロ円は132.00円台まで下落しています。
NY時間にはいっても欧州時間からの流れを引き継いでドルがやや上昇幅を拡大しましたが、米長期金利が低下したことに加え、NY時間午後にはいるとNYダウや日経平均先物が下落を開始し、ドル売りが優勢となって、ドル円は109.00円台まで下落し、ユーロドルは1.2100台まで上昇しました。
NY時間引けにかけてはNYダウなどの下落が続いた一方、米長期金利が反発してドルの買い戻しが強まって、ドル円は109.30円台まで反発し、ユーロドルは1.2070台まで下落しました。
東京時間にはいってからは、連休の谷間ということもあって小動きが続いています。
今日の予定
今日の海外時間には英・4月製造業PMI、米・4月ISM製造業景況指数、米・3月建設支出の発表が予定されています。
(提供:FXプライムbyGMO)
高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOお客様コンサルタント。Twitterでも情報発信中 高野やすのり@takano_fxp
Source: 株式投資