北千住が「庶民の街」から「若者の街」に変わった理由とは?
北千住が「庶民の街」から「若者の街」に変わった理由とは?
少し前まで北千住のイメージと言えば「庶民の街」でしたが、ここ5、6年くらいで一気に「若者が集う街」の雰囲気になってきました。平日も休日も、駅前も路地裏も、若者が目立つ街に。北千住がなぜここまで変わったのか?なぜ、街として勢いがあるのか?解説します。
乗降客数で世界ランキング6位の北千住
まずはじめに、北千住の基本情報をざっと確認しましょう。
もともと北千住は古くから「北の玄関口」と言われる交通の要でした。その名残は今でも色濃く、北千住駅には5路線の電車が乗り入れています。そのため北千住駅の乗降客数は非常に多く、何と世界ランキングでも6位です。日本で北千住駅より乗降客数の多い駅は、新宿、渋谷、池袋などそうそうたる顔ぶれです。
ちなみに、北千住駅に乗り入れている路線は以下の通りです。
JR常磐線
東武伊勢崎線
つくばエクスプレス
東京メトロ千代田線
東京メトロ日比谷線
北千住は乗降客数で世界6位を誇るほどの駅にも関わらず、周辺の家賃や物件の相場が安く、暮らしやすいエリアです。そのため、長らく「東京の不動産の穴場」的なポジションでした。
この街の「暮らしやすさ」について少し触れると、北千住駅周辺には19もの商店街があり、1本30円の焼き鳥や格安のお弁当など、安さを売りにしたお店が数多く存在します。また駅前にはルミネやマルイなどの商業施設があるため、トレンドに敏感な若い世代にも住みやすい街です。
5つの大学が誘致され約1万人の学生が集う街に
このように、北千住はもともと不動産の潜在的価値が高いエリアでした。その反面、下町、庶民派のイメージが強く、トレンドを発信するタイプの街ではありませんでした。しかし最近、そのイメージが一気に変わってきています。
最大の理由は、5つもの大学の誘致です。5校合わせて約1万人の学生が北千住に集うようになりました。
放送大学(1993年)
東京芸術大学(2006年)
東京未来大学(2007年)
帝京科学大学(2010年)
東京電機大学(2012年)
これらの大学の誘致によって、学生が街にあふれるようなり、それに伴って感度の高いショップやカフェが増えてきました。たとえばカフェでは路地裏の民家を改装した『わかば堂』や、パンケーキが名物の『茶香』などが人気を集めています。
2020年にももう1つの大学誘致が決定しており、街はこれまで以上に賑わうことが予想されます。また、区と連携した教育・文化事業も予定されています。
大学誘致の影響などで乗降客数も増えています。2010年の乗降客数は約105万人でしたが、2016年には約110万人まで伸びています。これからも北千住の勢いは続きそうです。
北千住駅西口のさらなる再開発も進む
北千住駅西口では三菱地所レジデンスによる再開発事業も進行中です。2017年着工で、地上30階地下1階の住宅・商業施設用ビルの建築が進んでいます。
駅から徒歩数分のアクセスの良い立地となる見込みで、2階部分には子育ての支援施設も設置される予定です。家族単位の転入者の増加を見込めることから、今後ますますの人口増加、世帯数増加が期待できます。
古いものと新しいものが混ざり合いながら、住みやすい街として整備されていく北千住。この街にマンションを持ちたい、この街で不動産投資をはじめたいという方々は、人気がさらに高まる前に検討を始めたほうがいいかもしれません。
まずはこの街の今を感じるために、北千住に遊びに行ってみませんか。
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(提供:Renosy Journal)
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Source: 株式投資