最初の一歩をどう踏み出す!? 後悔しない資産運用の始め方

最初の一歩をどう踏み出す!? 後悔しない資産運用の始め方

資産運用を始めたいと思っても、「何から始めたらいいのかわからない」「どうやって勉強したらいいのかわからない」という人は多い。よくわからないからといって、いつまでも始めようとしないのはもったいないが、何も知らないまま適当に金融商品に手を出すのも危険である。本コラムでは、資産運用を始めるにあたって、後悔しないために知っておきたいポイントを紹介する。

資産運用のリスクをどこまで許容できるか

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(写真=fizkes/Shutterstock.com)

資産運用を行う場合、必ず意識しなければならないのは、「資産が減る可能性がある」ということだ。資産運用の内容によって、その資産の増減のリスクはある程度見通しが立つが、問題は「自分がどれくらいのリスクを許容できるのか」ということだ。これを「リスク許容度」という。

リスク許容度を決める要因はさまざまである。1つ目のポイントは「年齢」だ。資産が減っても、挽回する時間が十分にある20代の人と、引退が迫っている50代の人とでは、リスク許容度はおのずと変わってくる。

2つ目は、「世帯」の状況である。既婚者に比べると、単身者は自由に使えるお金が多いぶん比較的リスクを取りやすい。また、既婚者でも、「世帯主だけが働いているか」「夫婦で働いているか」では、当然ながら投資に回せる金額も変わってくる。3つ目は、「収入の予想」だ。現在の収入額も大事だが、より大事なのは、今後の収入がどの程度増える見込みがあるかということである。

これらを踏まえ、「自分がどれだけの運用リスクを許容できるのか」について考えてみることが重要だ。例えば、1,000万円の資金がある場合、±300万円のリスクは許容できるだろうか。それとも、±100万円程度ならリスクを取れるだろうか。もしかしたら、資産運用なんかせずに「1,000万円を維持する」という選択が賢明な場合もあるかもしれない。そのため、自分自身が本当に取れるリスクをじっくり考えてから資産運用をすることが大切である。

少額から始める

投資経験の長短にかかわらず、一度に大きな金額を投資に回すのは、基本的にはリスクが大きいと考えるのが賢明だ。同じ商品を買うにしても、一度の取引で100万円を投入するのではなく、3ヶ月に一度、25万円ずつ4回に分けて投資したり、毎月5万円ずつ20回に分けて投資したりするほうが、リスクは分散される傾向にある。

少額で投資するメリットとしては、まず極端な高値買いが防げることがあげられる。買った直後にその商品の価格が下がってしまうことは良くあることだが、少額ずつ時間分散で買うと、値段が高いときに一気に買うリスクを減らせるのだ。

また、一度に大きなお金を動かすとなると、なるべく安値のときに買いたくなるのが人情だが、少額投資ならば、機械的に買うこともできるし、さらに安値になったときに買い増すこともできる。買うタイミングで神経質にならなくてもいいこともメリットである。

長期的な目標金額を決める

資産運用を始める前には、「どれぐらいの期間で」「どれぐらいの利益をあげたいのか」など目標金額を具体的に決めておくことが非常に大切である。例えば、老後の生活資金として500万円が必要なので、「今の資産400万円を5年で500万円にする」というような具体的な目標を立てることが望ましい。目標金額を決めることで、売るタイミングをブレずに決めることができる。

例えば、投資した400万円が500万円になった場合、500万円で売ると決めていなければ、もっと上がるかもしれないと欲が出ることは珍しくない。その結果、結局売るタイミングを逃してしまうことは、初心者にはありがちな失敗である。自分に必要な金額をあらかじめ決めておき、その金額を達成したら、必ず利益を確定させよう。

リスクを見極めて投資の経験値をあげよう

資産運用といえば、100万円が一気に1,000万円に増えるというイメージを持っている人もいるだろう。しかし、実際はそのような投資法はギャンブル(投機)に近く、一歩間違えれば資産を大きく減らしてしまいかねない。「自分がいくらリスクを許容できるか」で求めるべきリターンも変わってくることを理解しよう。

例えば、100万円で買った金融商品を200万円で売ったものの、その後その商品が250万円まで値上がりしたとする。しかし、これを「50万円損した」と考えてはいけない。間違いなく「100万円得している」のである。漠然とした意志で投資を始めると、値動きに一喜一憂しがちだ。自分が取ることができるリスクをしっかりと見定めながら、「少額」かつ「長期的な目線」で資産運用の第一歩を踏み出してみよう。(提供:確定拠出年金スタートクラブ

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Source: 株式投資
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