「配当利回り3%超え」の株主優待10選 暴落に備える「ダブルの壁」を
「配当利回り3%超え」の株主優待10選 暴落に備える「ダブルの壁」を
投資金額に対して得られる配当金額の割合がどの程度なのかを把握できる指標が「配当利回り」だ。株価が下落する局面では相対的に利回りが上がるため、特に株価暴落時には高くなった利回りが株価を下支えする要因になることもある。
日本の株式市場を代表する株価指数である日経平均株価の平均配当利回りが1.79%(2018年3月14日時点)という数字の中でいまだに3%を超える高配当な利回りの企業も一定数存在する。
また最近ではますます配当と同じ立ち位置として株主優待の立場もますます強くなってきている。ここでは配当利回りが3%を超える高配当な企業で、かつ魅力的な株主優待も同時に実施している企業をご紹介していきたい。
配当利回り3%を超える銘柄はこの10社!
銘柄参考の上では下記条件に留意していただきたい。
- 必要投資金額は2018年3月15日終値を元に算出
- 優待内容は保有株数や年数に応じて変化もしくは増加する場合あり
- 配当金、配当利回りは予定金額
1. JT(日本たばこ産業)
【株価】3016円
【1株あたり配当金】150円
【配当利回り】4.97%
【必要投資金額】100株で30万1600円
【優待内容】12月・6月 100株以上で自社商品を進呈
2. 平和
【株価】2226円
【1株あたり配当金】80円
【配当利回り】3.59%
【必要投資金額】22万2600円
【優待内容】3月・9月
100株でPGMグループのゴルフプレー代金の最大3500円割引券2枚
3. 日本ハウスホールディングス
【株価】561円
【1株あたり配当金】25円
【配当利回り】4.46%
【必要投資金額】100株で5万6100円
【優待内容】10月
1000株で銀河高原ビール製造の小麦のビール12缶プレゼント
(株主優待は1000株購入必要である点に注意!)
4. 学究社
【株価】1706円
【1株あたり配当金】60円
【配当利回り】3.52%
【必要投資金額】100株で17万0600円
【優待内容】3月
100株でクオカード1000円
5. KDDI
【株価】2699.5円
【1株あたり配当金】90円
【配当利回り】3.33%
【必要投資金額】100株で26万9950円
【優待内容】3月
100株でAUwallet market商品カタログギフト3000円相当
6. ウェッズ
【株価】838円
【1株あたり配当金】26円
【配当利回り】3.58%
【必要投資金額】100株で8万3800円
【優待内容】9月
1000株で2000円相当のクオカード
※株主優待は1000株購入必要である点に注意!
7. 日成ビルド工業
【株価】1302円
【1株あたり配当金】40円
【配当利回り】3.07%
【必要投資金額】100株で13万200円
【優待内容】3月末
500株で金沢特産品のカタログギフト1500円コース
※株主優待は500株購入必要である点に注意!
8. アダストリア
【株価】2481円
【1株あたり配当金】75円
【配当利回り】3.02%
【必要投資金額】100株で24円1800円
【優待内容】2月
100株以上で3000円の商品引換券
9. 明光ネットワークジャパン
【株価】1294円
【1株あたり配当金】42円
【配当利回り】3.25%
【必要投資金額】100株で12万9400円
【優待内容】8月
100株で1000円相当のクオカード
10. 日新製糖
【株価】2166円
【1株あたり配当金】60円
【配当利回り】3.19%
【必要投資金額】100株で21万6600円
【優待内容】3月
100株で1000相当の自社商品
配当と優待のダブルの壁でリスクを抑えよう!
2018年はすでに東京株式市場でも大きな暴落が起きている。暴落時は確かにパニックとなって株を手放す人が多いが、多くの銘柄が一時的なバーゲンセールとなるタイミングである。見方によっては、利回りの高い企業の拾いどころともいえそうだ。
また、企業には配当だけの企業もあれば、配当なしで株主優待だけの企業もある。しかし、配当だけの企業が減配になったり優待だけの企業が優待制度を廃止してしまうと、手痛い株価下落が待っていることは想像に難くない。
配当と優待の両方という「ダブルの壁」があることでそんなリスクも出来る限り抑えることができるはずだ。
谷山歩(たにやま あゆみ)
早稲田大学法学部を卒業後、証券会社にてディーリング業務に従事。Yahoo!ファイナンスにてコラムニストとしても活動。日経BP社の「日本の億万投資家名鑑」などでも掲載されるなど個人投資家としても活動中。個人ブログ「インカムライフ.com」。著書に「超優待投資・草食編」がある
Source: 株式投資